歴史楽者のひとりごと

こんにちは、歴史を楽しむ者のブログです。

品川湊の商人

 太田道灌には経済戦略を手助けしてくれるパートナーがいました。それが商人の鈴木道胤です。
 道胤の鈴木家はもともと熊野の出身であるといわれています。西国の産物を海路で関東に運び、売りさばくことで莫大な富を稼いでいたのです。
 太田道灌は鈴木道胤と手を組み、道胤の品川における商売を保護し、その見返りとして経済的なアドバイスを受けていたのではないでしょうか。
 道灌が請け負った荘園の経営は鈴木道胤の采配でなされていたのではないでしょうか。荘園の経営だけではなく、品川湊の運営も道胤はおこなっていたと思われます。
 湊に出入りする船は通行税を徴収され、それを道胤は道灌に上納していたと思われます。道灌は道胤と手を組むことで経済的な勢力を拡大することができたのです。