歴史楽者のひとりごと

こんにちは、歴史を楽しむ者のブログです。

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

東の将軍 鎌倉公方 その4ー 基氏、将軍の力を手に入れる

前回のお話で、ようやく初代鎌倉公方足利基氏が登場するところまでたどり着きました。少し遠回りをしましたが、鎌倉公方がいかなるものであるのかを知るためには避けては通れない道なのです。歴史を学ぶことは、暗記ではなく過去の壮大な物語を理解すること…

東の将軍 鎌倉公方 その3ー 足利義詮京へ上る

1343年千寿王は元服し足利義詮と名乗りました。鎌倉の主である義詮は、足利政権の関東方面軍司令官として関東十ヵ国ににらみをきかしていました。本来ならば、足利義詮こそが初代鎌倉公方と呼ばれるべきですが、義詮はこの後京へ上り、父足利尊氏の跡を継い…

東の将軍 鎌倉公方 その2ー 尊氏鎌倉府を設置する

1333年鎌倉幕府は滅亡しました。北条氏がいなくなった鎌倉を占拠したのは、足利尊氏の嫡男千寿王を旗頭とする足利の軍勢でした。鎌倉幕府を倒した最大の功労者である新田義貞が京都の後醍醐天皇に拝謁しに行った隙をついて、足利氏は易々と源氏の聖地である…

東の将軍 鎌倉公方 その1ー 尊氏鎌倉を手に入れる

1336年湊川の合戦で宿敵楠木正成を倒した足利尊氏は、武家政権を樹立する目的で建武式目を定めました。建武式目において、尊氏は京都に幕府を開くことを明らかにし、鎌倉には関東十ヵ国(相模、武蔵、上総、下総、上野、下野、常陸、安房の関東八ヵ国に加えて…