歴史楽者のひとりごと

こんにちは、歴史を楽しむ者のブログです。

2022-01-01から1年間の記事一覧

桃配山の伝説と壬申の乱

慶長五年(1600)9月15日の早朝、天下分け目の合戦に臨んだ徳川家康は、関ヶ原の東端に位置する「桃配山」に本陣を置きました。そこは、関ヶ原を一望のもとに見渡すことができる高台で、家康が東軍の指揮を執るのに絶好の場所であったのです。さらに桃配山は…

関ヶ原の合戦で家康が桃配山に本陣を置いたのは何故か?

慶長五年(1600)九月十五日、関ヶ原で天下分け目の大合戦が起こりました。この時、東軍を率いる徳川家康が本陣を置いたのは、桃配山と呼ばれる山の中腹でした。桃配山は関ヶ原の東端に位置し、眺望がきく高台で関ヶ原での戦況をつぶさに見ることができる場…

日本の歴史を変えた武士 梶原景時

治承四年(1180)八月十七日、源頼朝は打倒平氏を掲げ伊豆で挙兵しました。頼朝の軍勢は伊豆国の目代である山木兼隆の館を襲撃し首尾よく兼隆を討ち取りました。その後、頼朝は伊豆・相模の軍勢三百騎を率いて相模国土肥郷へ向かい、石橋山に陣を構えて衣笠…

創業は江戸時代 多摩の酒蔵で癒される

ふと思いついて、蔵元を訪ねてみることにしました。蔵元と言えば、秋田や山形や新潟など北国の米どころにあると思いがちですが、実は、東京近郊にも歴史ある蔵元がいくつもあるのです。 今回、私が訪れたのは福生にある蔵元で、多摩の銘酒「多摩自慢」を製造…

江戸の行楽地「深川」を散歩する

知り合いの人に誘われて阪急交通社が企画した「深川史跡巡り」に参加しました。江戸時代の面影が残る深川の町をガイドさんの案内で散策する街歩きです。 案内役は、自称「江戸町人」の素敵な女性ガイドさんです。ガイドさんの豊富な知識とわかりやすい説明を…

歴史上初の武家政権を樹立したのは平清盛?それとも源頼朝?

◆武士の時代の幕開け 鎌倉時代に書かれた歴史書「愚管抄」のなかで著者の慈円は次のように述べています。「保元元年七月二日鳥羽院うせさせ給いて後、日本国の乱逆と云うことは起りて後、武者の世になりにけるなり。」 慈円は「鳥羽上皇がお亡くなりになって…

頼朝の実像  歴史的合戦の勝利はなくとも政治家として武家の世を開いた武将   

◆頼朝の人気は? 源頼朝は平氏を倒して鎌倉幕府を開き、武家政権の礎を築き上げた英雄です。頼朝は日本人の誰もが知っている歴史上の偉大な人物ですが、戦国時代の英雄である織田信長や豊臣秀吉に比べると人気の点ではかなり劣っているような気がします。 頼…